今週ようやく日本の男子プロゴルフツアーが開幕。初戦は「東建ホームメイトカップ」だが、前回の記事で書いたように、JGTOはネット配信もないし、テレビ放送も従来のままだから、いつどんな試合をやっているのかはまったくわからない状態で、これで盛り上がるはずもない。
一方、話題になるのは肝心のゴルフプレーではなく、芸能的な話題だ。特に昨シーズン後半にコロナ対応で謹慎となった石川遼が試合に復帰するということで注目を集めたわけだが、話題はその「長髪」という哀しい状況。
石川遼が5カ月ぶりの実戦 首位に5打差の35位 ワイルドな長髪姿を披露「束ねようと思ったけど…」
しかもあるメディアでは長髪がサングラスに絡まって大変だったという、開幕戦で最高のパフォーマンスを披露すべきトッププロとしては恥ずかしい事態が大々的に取り上げられ、結果としても予選落ち。いったい何をやっているのだろうか。
髪を長くしようが髭を生やそうが好きにすればいいと思うのだけど、マナーに厳しいゴルフというのを考えたら、少なくとも清潔感は必須だろう。もともと日本の男子ゴルフはルックス的には休日のおじさんっぽい姿のプロが多く、アスリート風見た目のゴルファーが増えたアメリカPGAなどとは比べものにならない時代遅れ感を醸し出していたところ、ようやく最近はスッキリした若手も増えてきて多少の変化も見えてきたかなとも思っていたのだけれど、根っこは変わっていないような感じだなあと誠に残念な気持ちになった。
JGTOも新体制が発表になったようだけど、なにかしらの変化はそこに見いだせなくて、しばらくまだ低迷は続くのだろうなあ。まあアメリカのPGAが面白いからいいんだけどね。