松山英樹も使った「テーラーメイド MULLEN2」パター

パターを探す旅というのは終わりがないのだろうなあ。

どんなにフィッティングを行っても、そこで進められたパターが自分に馴染むかどうかは実際にコースで使ってみないとわからないものだ、というのは真実だろう。というのもこれはパターに限らないかもしれないのだけど、我々アマチュアは、常にスイングストロークは変わっていくものなので、ドライバーにしたってそれまでよく飛ぶ武器になっていたドライバーが、あるときから突然右へ左へとまとまらなくなってしまって、その内アドレスで構えてからテークバックの始動すら、どうやって上げてったらいいのかと迷う気持ちが湧いてくるようなことも起きてくるからだ。スイングが変わっていくのだから仕方ないと思うものの、なんとかならないものかと思うよね。



で、パター。この前のフィッティングで、PINGの「VAULT 2.0 ZB」を進められたという話を書いた。

パターフィッティング2回目

で、VAULT 2.0 ZBはひたすらカッコいいし、こんなパターを使いこなしたらもう言うことないのだろうけど、いかんせん値段が高く、なかなか手を出すに至ることができなかった。当然、パターの悩みが解決することはない。

そんな時、テーラーメイドのパターでちょっと話題になったパターが出てきた。テーラーメイドといえば何をおいてもスパイダーである。でもその時の話題は「TP COLLECTION MULLEN」パターだった。

これで2017年WGCブリヂストン招待選手権を優勝したものだから、その時の使用ギアが俄然注目の的となったのだ。それまでスコッティキャメロンのパターを使用していた松山が、テーラーメイドのパターだったから、すわそれはどんなに優秀なパターなのかと話題になったものだった。

実際に松山が使用したのはプロトタイプで、厳密には市販モデルとは違っていた。特にネック形状が異なっていて、松山が使用したプロトタイプではダブルベンドだったものが、市販モデルはショートスラントだった。ショースラントのセミマレットタイプのモデルとしては「BERWICK」というモデルが発売されていたが、これはこれでまたフェースバランスタイプだったので、また微妙に違っていたのだ。なので、松山使用モデルと全く同じMULLENを手に入れることはできなかったのだ。

そんな折、そのテーラーメイドからは新しいシリーズ「TP COLLECTION BLACK COPPER」が発売になった。これは前モデルの「TP COLLECTION」がシルバー仕上げだったものが、ブラック使用になり(と言っても黒ではなく、「COPPER」の名の通り赤茶色っぽい仕上がりになっている)、かなり高品質な物欲をそそる仕上がりになっているシリーズだ。ここに前モデルの「MULLEN」が新しくなった「MULLEN2」がラインナップ。今度はちゃんとダブルベンドのネック形状。より松山使用のプロトタイプモデルに近付いたと言えよう。

で、このパターが気になったのでテーラーメイドのショップで試打をしてきた。とてもよかった。いいタッチでボールを打ち出すことができるパターだった。また打感もインサート付きながら柔らかすぎず、アタックをしっかり感じるので、そのあたりも自分の好みだった。買わない理由はないというものだろう。

実は同時に前モデルの「MULLEN」も試打したのだけれど、こちらは何となく重さのバランスももうひとつで、何度打っても微妙な打ちにくさを感じたのだった。恐らくヘッド自体は同じ形状では合ったものの、ソールに付けられたウェイトの重さが「MULLEN」の方はトウとヒールに各5gで、「MULLEN2」ではそれが10gと倍に(実際には5g×2が10g×2なので4倍)なっている影響と、ネック形状のせいだったのだろうと思う。「MULLEN2」の方が、その重さからヘッドをオートマチックに動かしやすく感じたのだ。

ということで、買ってしまった。3本目のパター、テーラーメイド「TP COLLECTION BLACK COPPER MULLEN2」。果たしてこれがPINGの「ANSER1」に替わる新しい相棒となるだろうか。これからが楽しみである。

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