ゴルフクラブの海外メーカーは基本的に毎年新作を投入してくる。これが国内メーカーだと隔年になったりもするのだけど、さすが世界トップレベルのプロゴルファーが群雄割拠するPGAのお膝元。常に改良をおこなうことで契約プロたちの要求に応えていく、ということなのだろうし、もちろん商売として新作を出し続けることで買い替え需要を引き起こすということにもなっているのだろう。
で、テーラーメイド。同時期にキャロウェイも新作(EPIC SPEED、EPIC MAXなど)を発表しているのだけど、これまで自分がキャロウェイを使用したことがなく、且つまた最近のキャロウェイのドライバーの顔が結構シャローで構えたときに後方に大きく、そのあまり大きなシルエットが自分としてはテークバックのきっかけを作りにくくて振りにくさを感じてしまうので合わないのだ。なのでどうしても馴染みのあるテーラーメイドの話にばかりになるわけだけど。
そのテーラーメイドが昨年発売したのが「SIM」シリーズ。その前年まで続いた「M」シリーズを離れて新しく登場したもので、以前も「R」シリーズがR5、R7、R9、R11、R1と続いてきたと思ったら突然SLDRなんてものを発売したのだけど、その後またR15とRに戻ったかと思いきや、その次から「M」シリーズに変わったのだった。「R」シリーズの頃は平行して「バーナー」シリーズがあり、「R」シリーズがコントロール性能、「バーナー」がオートマチック、というような関係性だったので、「M」になったときはそれが奇数の数字のモデルがコントロール性能、偶数の数字がオートマチック、という形に整理されたっていう感じであった。
それが「SIM」になったときは数字が取れて、「SIM」「SIM MAX」「SIM MAX D」の3タイプに分かれ、SIMがコントロール性能、MAXがオートマチック、MAX Dがそれのさらにドローバイアスモデル、というタイプ分けとなったのだった。
実際にはSIM MAXでもそこまでつかまりのいいモデルではなかったことから、MAX Dがつかまりのいいモデルというよりは、これがノーマルというくらいのものだったことから、セレクトフィットストア限定発売だったにもかかわらず、アマチュアには人気となった。以前のM6にもD-typeというモデルがあったものの、正式には日本で発売されなくて、輸入モデルを使っている人の評判はよかったので、今回は満を持してというところでもあったのだろう。
前置きが長くなったけれど(というのも1年前にそのSIMシリーズが発売されたにもかかわらず、コロナ禍がはじまり、ショップでの試打などにも行かなくなってしまったので、昨年ちゃんとSIMを見ていなくて、それでここにもSIMについて書けなかったので、その分を改めて書かないと、ということから長い前置きになってしまったのだ)、今年は昨年発売のSIMの後継モデルとして「SIM2」シリーズが発表になった。
正式な発売は2月19日なので、まだこれから。今は各ショップに試打クラブが入って、予約がスタートしたところ、という状況だ。
ラインナップは今回も「SIM2」「SIM2 MAX」「SIM2 MAX D」の3タイプだ。前回と違うのはSIM2がセレクトフィットストア限定になり、MAXとMAX Dがどのショップでも買えるモデルとなったこと。アマチュアにはその方がいいという判断なのかもしれない。とはいえセレクトフィットストアも全国に400店舗ちょっとあるので、ちょっと行けば置いてあるお店はあるので、なかなか買えないということはないので欲しい人が困るということはないだろう。
いずれにせよ、今自分が使っているのは「M3」で世代としては3世代前のものになる。なので、そろそろ新作ドライバーというのにも興味がわいてくるというところなので、近々試打に行ってこようと思う。
うー、楽しみだ。