2018年の男子プロゴルフツアーが開幕した。
国内の試合は例年通り4月21日からの東建ホームメイトカップからなのだが、減ってきた試合数を補うためかアジアンツアーとの共催で何とか試合数を確保している状態だ。開幕戦もそのひとつ、シンガポールで開催のSMBCシンガポールオープンである。
今年からアメリカPGAツアーより国内に戻ってきた(戻らざるを得なくなった)石川遼が参戦。しかもジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)の会長となって試合に臨んでいるのだ。選手会長としては最年少での就任。
ここ数年では池田勇太、宮里優作と比較的若めの選手が会長職を歴任してきた。その目的は観客の増員と試合数の増加であったろう。しかしどうもその流れはいい方向に向かっているとは言いがたい。
松山秀樹がPGAで活躍しているのに比べても国内の選手たちの試合がパッとしていないのは見ればわかるほど。テレビ観戦でも面白く感じないのだから現地で応援しようという気にもならないだろう。
そこに石川遼だ。
アメリカでは満足いく成績が残せず、シードが得られなかったことでの日本ツアー復帰という、どちらかと言えば仕方なくの参戦というイメージがどうしたってつきまとう今年のシーズン。そんな中であえて選手会長を引き受けたというのはどういう気持ちだったのだろうか。
最近の松山秀樹に比べると石川にはなんとなくアンチファンもいるようだから、この選択が吉と出るかはわからない。わからないのだが本人にしてみれば結果を出すだけだし、そうすることでツアーを盛り上げていきたいという思いは人一倍あるだろう。
で、開幕した初戦だ。
なんとその石川遼が予選2日間終わってトップタイの7アンダーで決勝ラウンドに進むという結果で、これは初戦から楽しませてくれそうな予感がする。
PGAではこういうポジションから決勝ラウンドではずるずる落ちていったことが多かったけれども、今年はこのまま初戦優勝をもぎ取って、1年間勢いづけて欲しいな。
そして日本ツアーでぬるい試合をしていた日本人選手たちに、アメリカで通用しなかった石川にもぼろ負けする実力しかないのだというのを肌で感じさせて、もっともっと頑張らないと世界から置いていかれてしまうゴルファーになってしまうんだと自覚させて欲しいし、それによって日本ツアーを面白くして欲しいんだけどな。
さて、決勝はどうなるだろう。楽しみだ。