アメリカでは男子ゴルフツアーであるPGAの人気に比べると、女子のLPGAは今ひとつという。確かに中継でのギャラリーの数を見ても、PGAに比べどこか寂しさを感じてしまうようなパラパラとした雰囲気だ。
一説にはアジア勢の台頭で、アメリカ人選手の活躍が見られないから、というのが理由だとも言われているけれども、本当のところはどうなんだろうか。
逆に日本では若手が台頭し華やかなイメージのある女子ゴルフの方が今は人気が高い。もちろん日本でも韓国勢を初めとしたアジア勢の活躍は見られるのだけれども、それに負けじと20代の若手選手の台頭が人気の後押しをしていると言ってもいいのではないか。
先週末はツアーの中でも高額賞金大会のアース・モンダミンカップが開催された。ここのところでは珍しく、上位を日本人選手が占めていた。
その中で、最終日最終組で激闘を繰り広げたのが、鈴木愛と三ヶ島かなだ。
17番ホールでトップの鈴木と追いかける三ヶ島との差が1打。
パー5の最終18番ホールでは、鈴木が第3打をカップまで6mに付け、対する三ヶ島はカップから11mのカラーに。先に打つのは三ヶ島。驚くことにこの長いバーディパットを見事沈め、トップと並んだのだった。
これは鈴木に大いなるプレッシャーになるだろうなあ、と思って見ていたら、なんと鈴木も6mを1パットで沈めバーディ。三ヶ島の初優勝はならなかった。
これはテレビ放送が生中継だったのも良かったね。もし録画だったら放送があと数分で終わるからプレーオフはないな、ってわかっちゃって、結果を予測できちゃうから。
その点でも、結果の予測が付かないかったことが、この2つのパットを興奮して見ることができた要因かもしれない。
いずれにしても、三ヶ島は惜しかったねえ。でもまだまだ若いんだからこれからもっとチャンスはあるよね。
あと、鈴木は優勝の副賞がポルシェのマカンだって。いいよなあ。